橋本 愛
『あいの降るほし』
写真集を見て、もう少女じゃなくなっちゃったな……と思いました
“美少女”としてブレイク中の橋本愛さん。雑誌『Seventeen』のモデルを務める一方、女優としてもその演技
が話題に。初の写真集のこと、忙しくなる毎日への葛藤、恋……。16歳の今の想いを探りました!

真っ白な肌に漆黒の髪、見る相手を吸い込んでしまいそうな、大きく澄んだ切れ長の目。映画『告白』の出
演でその美少女ぶりが話題となった橋本愛さんですが、初となる写真集『あいの降るほし』からも、触れると壊
れてしまいそうな少女の美しさがひしひしと伝わってきます。
「14歳から16歳までの、一番変化しやすい2年間を収めた一冊です。2年って長いようで短い。写真を見ればす
ぐに“あのときの一枚だ”と思い出すんですけど、一方で、自分自身はすごく変わったんだなあと感じました。
もう少女じゃなくなっちゃったな、と……。今は顔立ちのせいか、20歳以上に見られることが多いです。実際に
老けているんだから仕方ないなとは思っているけど、まあ嬉しくはないですよね」
周囲から“美少女”と評されることに関しては、自身はどう思っているのでしょう？
「最初は人見知りで大人しくしているので、クールとかミステリアスとか、そんなふうに言われることが多い。
でも実際はうるさいし、熊本の田舎を走り回って育った子なのでけっこうやんちゃ。私のことをよく知った人か
らは“もう美少女には見えない”と言われます」
とは言うものの、本が大好きで、「どこかに自分を変えてくれる言葉があるんじゃないか」と、図書館に入
り浸っているような一面もあったそう。
「本というより、言葉が好きなんですよね。何かのパッケージやポスターに書いてある言葉を見ては、自分の
中に取り込んでいる、という感じです。最近取り込んだのは、“正しい答えはロボットでも出せる、やさしい答
えは誰が出せる？”というもの。読んで瞬時に共感しましたね。
私、けっこう友達から相談を受けることが多くて。たしかに間違ったことは言いたくないけど、一番大切な
のは相手の気持ちを思いやることだと思うんですよ。相手が傷つかない範囲なら何か言ってもいいのかなと、す
ごく言葉を選びますね。言葉って責任重大だと思うから」
ガツガツもしてないしモジモジもしていない雑食系かな？
女優としては、今年だけでも既に、主演作を含む5本の映画が公開。今後『ツナグ』や主演作『さよならドビュ
ッシー』などの公開も控えており、まさに“勢いが止まらない”という印象。ただそんな状況に本人はいたって
冷静。
「『告白』の出演以降、どんどん忙しくなって。そうすると、この仕事をやっている意味が分からなくなって
きたんです。でもやめられないし、仕方ないと思うしかなかった……。ただ私は、１００のうち１でも10でも喜
びがあれば、やってみたいと思うタイプ。だから続けてきたんだと思う。今は辛さと喜びの割合は、50対50かな。
もっと喜びの割合を大きくしたいという気はなくて、このくらいのバランスが一番なのかな、と思っています」
まだ16歳とは思えない、仕事への葛藤ぶり。これでは、恋愛に注ぐエネルギーは残っていないのでは？
「私はどっちも妥協しませんよ。決して切り替え上手なわけじゃないけど、仕事も恋愛も大事だからどっちも
全力でのぞみます。恋愛に関しては、けっこう肉食系だと思います。ん～、でもそんなにガツガツいくほうでは
ないし、かと言ってそんなにモジモジしているほうでもないし……、雑食系かな？ 相手に求めるものは、とく
にないです。私のことを好きでいてくれればそれでいい。私も相手の全部を好きになります。でも重たい女じゃ
ないですよ。男のコが嫌う“マメな連絡”とかしないから、むしろラクなんじゃないかな。だって連絡とか、面
倒臭くて（笑）」
淡々と話しながらも、ときどきニヤリといたずらっぽい表情を見せる橋本さん。オシャレのことについても
聞いてみると、「いつか坊主にしたい」というぶっ飛んだ答えが返ってきました!
「髪は、鎖骨の下あたりまでしか伸ばしたことがないんですよ。だから長い髪を指先でもてあそぶのとか、夢
なんです。それか、坊主にしてみたい。やっぱり髪型は、今のうちにいっぱい遊んでおかないと。……って、私っ
ていつも極端なんですよね（笑）」

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